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色彩豊かなシェアハウスで

第3章 帰国した姉


朝日の光で目が覚める。枕元の時計は午前八時半を指していた。俺は昨日あった出来事を思い出す。瑠璃の買物に付き合って、二人で料理を作って……そして……瑠璃の初めてを奪って……それで……。ふと隣を見るとそこに寝ていたはずの瑠璃がいなくなっていた。起き上がってベットから降りようと思った時、部屋の扉が静かに開いた。中に入ってきたのはバスタオルを身体にまいて、水色と赤いマグカップを持った瑠璃だった。

「お兄ちゃん、おはよ。コーヒー入れてきたよ」

「あ、ありがとう……その恰好で行って、誰かに何か言われなかった?」

「ううん。まだみんな帰ってきてなかったから誰とも合わなかったよ」

「そっか……。お腹痛い?」

「ううん。平気。痛みも何も無いよ」

「そっか。ご飯作って来るから少し寝てていいよ」

「私も手伝うよ。私ばっかり休んでたら申し訳ないよ」

「ありがと。じゃあ、着替えたらキッチン行ってて」

「うん!」






俺と瑠璃は私服に着替え終わると、キッチンで朝食の準備を始めた。何を作ろうか考えていると、玄関の扉が勢いよく開かれた。

「今帰ったぞー!」

「おかえり。どこいってたんだよ」

「ちょいと昨日の朝から男だけで旅してたんだよ」

「お、おぉ……そうか」

俺が返答に困っていると、瑠璃が俺を呼んだ。

「お兄ちゃん、早くご飯作ろ!」

「おう、分かった」

俺がキッチンに戻ろうとすると、和也は俺の襟を掴んで引きとめた。

「おい秀馬……お前瑠璃ちゃんにお兄ちゃんって呼ばせてるのか……!?」

「い、いや……瑠璃が勝手にそう呼ぶから……」

すると、今度は和也の後ろにいた歩結夢がすごい形相で聞いてきた。

「瑠璃だぁ?今までしてたちゃん付けはどうしたんだ……?」

「あ、後で話すから離せよ……」

何とかこの場を切り抜けた俺はこの後どう言い訳したらいいのかをずっと考えていた。すると、ポケットに入れていたスマホから通知音が鳴った。見てみると、ある人からのメールだった。俺は歩結夢にこの後車を出してもらえないか聞いた。

「別いいけど……なんかあったか?」

俺はメールの内容を見せた。すると歩結夢は少し嫌そうな顔をして言った。

「なんだ……帰ってくんのか……あの野郎……」
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