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名の無い関係

第11章 誰のもの


前回までの他兵団からの選抜兵は、新兵やまだ入団したての若い兵が多かった。それに習うなら今回の選抜、調査兵団からもまだ名の知られない兵を出すべきだ。


『仕方ないな、ミケの所に行くか…。』


一度自室に立ち寄り、昨日そのままで寝てしまってシワになっていた隊服を着替える。
だらし無いと言われてしまう事を一応は気にはしているつもりだ。
立体起動こそ身につけなかったが、きちんと正装して部屋を出る。


「なんだ、出かけるのか?」

『お、ちょうどいい。一緒に行こうか、訓練場。』


俺との話はどうした、と言いたげなリヴァイを無視して、アゲハは外へと向かった。
先延ばしにするつもりはないが、まだ、上手く説明し説得できそうな言葉が思い付かない。
それならば先にやるべき事をやってしまおうと考えていた。
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