第9章 烏野のエース
「旭さんスパイク凄いです!!」
セット間の休憩中、私は、大きな声で言った
旭さんは案の定アワアワしながらも口を開いた
旭「そ、そんなことないよ。まおのブロックの方が凄い。」
いきなり誉められ嬉しくて、私は照れながら、ありがとうございます..と言った
スガ「あれ?影山どうした?」
いきなりスガさんが何を言ったかと思い、後ろうを振り返ると、何故か不機嫌な顔をした飛雄が立っていた
「えっ?」
飛雄は私をジーーっと見ている
ちょっと...ハズいじゃん
こんなジョークが通じるような感じではなく、私は、ただただ固まっていた。
沈黙が数秒続いていきなり、飛雄が口を開いた
影山「....姉ちゃん、足やっただろ。」
一言だけの言葉なのに今の私にとっては一番聞きたくなかった...
「.....」
目をそらす
影山「どうして左足をかばってる?どうしてまた...間違えようとする?」
後半、少し感情がこもったような感じで言う
"また"...か......
「.......だって..........」
私が言い返そうとしたとき
月島「やっぱり、足挫いてたんですね。じゃあ山口と同様、試合は控えた方がいいんじゃないですか?」
少しなめかかったような声で言ったのは月島だった
「......」
また黙り混んで考える
そして、口を開く
「......飛雄と月島の言う通りだ.....」
私は少し微笑んだあと、大地さんのところへ行く
「すみません...足をやってしまったようで、歩くのもキツいです。なので.....」
続きを言おうとしたとき
大地「分かった。まあ、キツかったらしょうがないよ」
そう言って頭をポンッとしてくれた