第13章 5月3日 合宿2日目
頭を洗って、体を洗って、
私はお湯の中に浸かった
「ふい~」
体の中の疲れが溶け出す感じだろうか?
とりあえず、気持ち良い
お風呂に浸かりながら、考える
確かにメンバーの半分は経験者って結構凄いよな
まあ、のやさんの所には当たりたくないな
打っても打っても帰って来そうだ
成田たちの言うところでは、全学年全クラス良い感じに人数が別れたらしくて、もう、この3つの競技でするのは最終決定らしい
バスケとかもいいけど、今回の球技大会は成績にも関係するとかしないとか...
しなかったらまぁ良いけど、万が一するのであれば、良い成績をとるためにもこっちの方が良い
とまぁ、この話は置いといて..
今、一番気にしないといけないのは、2日後の音駒戦だ
全体的にプレイのスタイルが違うので、正反対でもある"音駒"....
勝てるか勝てないかももちろん大事だけど、一番大事なのは、どこまで行けるかだ
チームとして鍛えられた時間は2年以上の音駒と
わたしたちみたいな出来たてホヤホヤのチームとでどこまでいけるか
私は顔を半分つけて"ブクブク"と息をはく
難しいな~
私はそのあと、お風呂上がって髪をかわかして、自動販売機でカフェオレを買ったあとに広間に戻った
戻る途中、私は飛雄に出会った
影山「あ、姉ちゃん」
「おー」
私はカフェオレのストローを開けて刺した
そしてチューと中身を吸い上げる
甘くて旨い。
影山「今上がったのか」
「うん。お前はどうしたの?」
影山「....トイレ」
飛雄はちょっとカフェオレを羨ましそうに見ながら答えた
コイツ...
「....飲む....?(笑)」
私が聞くと怒ったように怒鳴る
影山「バッ、要らねーよ」
私は"本当に~?"とカフェオレをみせびらかす様に飛雄の前で動かす
すると、"パシッ!"とカフェオレをもぎ取って"ジューー"と一気に全部飲む弟
「わ、私のカフェオレがああああ!」
影山「姉ちゃんがわりーんだよ!」
「お、おのれ...カフェオレの恨みは怖いぞッ!」
そして2人で追いかけっこしながら広間まで走る
入ろうとしたとき、
大地「煩いッ!影山姉弟ッ!」
影山「ウッス...」
「すみません....」
怒こられる2人であった