第11章 休みの日はお出掛けを...
パンッ!
凄い音をたてて、岩泉先輩の打ったスマッシュが及川さんのコートに入る
岩泉「フンッ...及川もまだまだだな」
及川「ちょっ!?んもー!岩ちゃん強過ぎ!」
あっけなく負けた及川さんは"グスンッ"と言ってすねた
((いくつやねん
時計を見ると、もう1時間も経っていた
何にもしてないけど、見てるだけでも凄く楽しい
だって、さっきの試合..岩泉先輩のスマッシュがコートにバウンドせずに一直線に及川さんのでこに直撃したんだよ!?
私と飛雄は同時に吹き出してしまった
てか、このままで良いかも...
そう思っていると...
岩泉「おい、まお。お前やってねーだろ?じゃあ2対2でダブルスしようぜ」
気の利く岩泉先輩が私のことを気にかけてくれる
いや、フツーにイケメンか...
「あっ、はい!やります!」
そして、さっき置いたラケットを持って飛雄と一緒に2人のとこに行く
及川「じゃあ、及川さんはまおちゃんと組むねー♪」
「えっ」
いや、聞いてない...
てか、普通にヤダ...
岩泉「はぁ?んな馬鹿なこと言ってんじゃねーべ」
及川「なんでよー!ねっ!良いよね?まおちゃん」
「えっ、あー、うーん.....」
私が返事に困っていると...
影山「....?... 姉ちゃんは俺と組むんじゃないんですか?」
「えー」
それも聞いてない...
及川「ええ!何でよー!じゃあ、もう良いもん!岩ちゃんと組むもんっ!」
なんかまた拗ねた及川さんは、そう言いながら岩ちゃんの腕を掴む
それが気にさわったのか岩泉先輩は額に血管が浮き出ている
....お疲れ様です。
そう声も掛けられないまま、ダブルスが始まった