• テキストサイズ

poco a poco

第3章 STUDYING



放課後、中学時代はいつも、図書室に入り浸っていました。

最近の中学校や高校の図書室って、簡単な本が多いんですね。若者の読書離れを懸念しているのでしょうか。

私が図書室に入り浸る目的は、専ら勉強、もしくは小説を書くことでした。


可愛げのないことに、小説といっても恋愛ものとかは書けないんです。
経験って、大事なものですね。
経験がないものなんて、書けないじゃないですか。

そもそも、恋って何なのか。分からないまま書けるわけないじゃないですか。



登校一日目でしたが、学校に居残ることは許可されていたので、私は早速図書室へ向かうことにしました。


薄暗い部屋、うっすらと埃の匂い。


何故だか分からないけれど、落ち着く空間。


その図書室の本を管理するカウンターのようなところの一角に、



彼の姿がありました。


/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp