第2章 二度目のハートはささやかな約束と永遠の(黒尾鉄朗)
熱い──
重なる肌が、驚くほどに。
「……鉄朗のも、っん、熱い、よ」
蜜口から最奥までを一気に貫ぬくグラインド。襞内を割っては抜けでていく出入を受けとめるようにして、私は彼を掻き抱いた。
広くて大きな背中に、腕を回す。
鉄朗の身体はいつ触れても悔しいくらいに引き締まっていて、そのウエストラインは私なんかよりも断然色っぽい。
男らしく逞しい躯体のなかに、ほんのひと匙、嫋やかな魅力を兼ね備えているのだ。
「……っ今日、長く、保たねえかも」
そんな艶めかしい彼が、私のナカで快感に善がっている。
本人は気づいてないかもしれないけれど、要するに、腰を振ってるときの鉄朗はすごい。すごいいやらしい。
目のやり場に困るくらい、色香に溢れているのだ。
「あっ、ん、鉄朗っ……!」
彼の色気にあてられて昇っていく花芯。今にも爆ぜてしまいそうなんだけど、このまま果ててしまうのはなんだか勿体なくて。