第2章 スタートライン
そんなこと考えてるうちに
(そういえば、飛雄くんとなに話してたっけ…?笑)
新しい生活の入り口にたどり着いていた。
「烏野高等学校」
ここが次のわたしの日常の舞台になる
クラス発表の掲示を確認し、
飛雄くんは3組、わたしは4組に向かった
『クラス離れちゃったね、お隣だけど』
影「だってお前、進学クラスだろ?」
『そうなの?進学クラスなんてあるの?』
影「ハァ?そんなことも知らねえで入学したのかよ」
わたしは、割とお勉強はできる。(はず)
高校もほんとは烏野よりも、2ランクくらい上のところでも行けた。
飛雄くん受けるからって聞いて受験した白鳥沢だって合格してた。
じゃあ、なんで?って思うでしょ
わたしはお勉強はできるけど
ガリ勉じゃない。
そもそも真面目ですらない。
国数理社はいつも学年トップ
県模試でもトップクラスの成績だった。
なのに、英語は全くダメで
…て言っても、平均は超えてたけど
担任との面談ではいつも馬鹿にされてた。
でも、別にそんなに嫌だったわけでもないし、
勉強に関しては本当に努力のしない
人間だった。
そんなわたしが白鳥沢に行ったらどうなるだろう。
考えてみただけでも恐ろしい。
それに……
今度こそわたしが飛雄くんを支えてあげたいって思っちゃったりした。