第11章 理想はOK
や、わかるけどね。なんか。あれでしょ?ダメなんだよ、芹奈的にはもちろんダメなんだけど…。悪いとか、思ってるんでしょ?俺をフッたこと。気持ちに応えられないことに、罪悪感とか感じちゃってる。だから自分にできることなら…って。そういうカンジでしょ、きっと。
でもね。芹奈。ちょっと落ち着こうか。
あのね
ソレとコレとは話が別ですよ?無茶なこと言った俺が言うのも何なんだけど。そんなの当たり前じゃん。芹奈だってわかってるはずでしょ?
なのにさ。
「…」
「…」
…ねえ。なんで黙ってんの?なんで、ダメって言わないの?だって悩む必要ないじゃん。
それなのに
…そんな風に悩むくらいなら、悩んでくれるなら…俺、行っちゃうよ?ガチで。だって、俺は気持ちオープンにしちゃったから。ある意味、今最強だからね?マジでチューしたいんだから。全然まったく冗談じゃなく、ホントに
本気で
俺
…芹奈と、キス、したい…。
ね
黙ってないで、何か言ってよ。
ねえってば。
じゃないと俺、ホントに…