第6章 移り火
いや~…
衝撃の事実だったね。これはもう、今世紀最大級。ガッツリ足元をすくわれた感がハンパないっつーか。
なんか
「はぁ~~~…」
ため息以外の言葉が、もう出ないっつーかね…。
「あ~…そ~なんだぁ~…」
「…あの。このことは―…」
「あ、うん。わかってる。言わない言わない。オフレコね?うん…」
…いやいやいや。マジか。参ったねコレは。
「は~~…。そっか~…。メンバーかぁ~…」
「ホントにホントに、言わないでね?」
「わかってるって」
さすがに口止めしたくなるか。なんせメンバーだもん。一緒にいる時間マジで長いしね。ついうっかりポロッと喋られたら…って。芹奈にしたら、心配になって当然だよ。
…や、俺、言わないよ?むしろ言わないけどさ。てか。ぜってぇ言いたくねえけどっ!!