第3章 延長、お願いします。
「でさぁ~、そんときの翔ちゃんの顔ったら―…」
「ふふっ。想像できないなぁ」
「でしょ?でもそれがね、もうね~…」
フツーに、楽しく飲んでた。告白なんてしましたっけ?ってくらい、いつものノリで。俺はまあ、自分のこととか、撮影のこととか。あとはメンバーのこととか、いろいろ話したりして。芹奈も楽しそうに聞いてるし、笑ってくれてるし…。ゴハンに引き続き、非常にいい雰囲気ですよ。ええ。すっかりね、元通り!さっすが相葉くん!!
で。まあ…ね?ほら。お酒も進んでくるとさ、ちょっとさ。
「…で?」
「ん?」
「どんなヤツなの」
「…え?」
「芹奈の。好きなヒト」
「っ」
…うん。正直、やっぱ聞いときたいかなって。諦めるにあたって、その。敵の情報というか。どんなヤツに負けたんだってのをさ。参考までに?
ていうか
やっぱ気になるからッ!!