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白い小悪魔は誰のもの?~Another story~

第8章 ★誠凛猫騒ぎ(誠凛)★





その後無事に練習を終えて昼休み中


零蘭は完全にマスコットと化していた

リコ『はぁ~♪ほんと可愛い♪』

立花『ですよね!毛並みもサラサラで綺麗です~♪』

小金井『すげぇ、肉球柔らかけぇ~!』

土田『こらこら、余り触ると嫌がるぞ?』


もみくちゃに触る誠凛一同はもう完全に表情筋皆無のユルユル状態だった。一方可愛がられる零蘭も特に嫌がることなく大人しく撫でられていた

木吉『にしても本当に綺麗な猫だな』

リコ『元々が綺麗だからね!』

日向『変わった毛色してんな。これも元が白崎だからか?』

猫の零蘭は真っ白な長毛種の猫で、毛先とフワフワ尻尾の先が所々オレンジのグラデーションになっている。

降旗『確かに見ない配色ですね。あれ?白崎の耳の先、片っぽだけ欠けてませんか?』

降旗の声に全員零蘭の耳に注目すると、明らかに片方の耳の先が欠けていることに気づいた

土田『ほんとだ...確かに欠けてる』

降旗『怪我でもしたんでしょうか?』

黒子『いえ、猫化した時からこうだったので、そういうものなのかと』



伊月『....ん?もしかしてこれサクラカットってやつじゃないか?』

『『『サクラカット??』』』

伊月『病院で避妊・去勢手術した猫は、その証として耳の先をカットされるんだ。その切り口が桜の花弁に似ているからサクラカット。それをされた猫をサクラ猫と呼ばれるんだ』

小金井『へぇ~そうなんだ。伊月よく知ってるな』



伊月『家で犬を飼ってるからな。そのついでに聞いたことがあったんだ...け、ど...』

黒子『伊月先輩...』

伊月『あぁ。零蘭がサクラカットされてるってことは....』

その瞬間何かを悟った全員が黙り混んだ

『『ふ、深いことは考えないでおこう』』

全員の心が一致した瞬間であった

すると、そんなメンバーを心配そうに見つめ、近くにいた黒子の元へと寄っていく零蘭に気づいた黒子は、そっと抱き上げる

黒子『どんな零蘭さんでも、構いませんよ。僕は大好きですから』

伊月『そうだな。俺もそう思うよ』

立花『お姉様はお姉様です』

三人の意見に全員が頷き、再び零蘭可愛がり合戦が始まり、零蘭は幸せそうにグルグルと喉を慣らすのであった


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