第5章 ~究極の選択~
~仁王ver~
幸村・・・おもむろに嫌な顔せんでほしいナリ。
「それはええが・・・それにより、こんな時間まで話してたんか?」
「あ、うん。マネージャーって忙しいんだね・・・思っていたより」
「浅葱さん。こんな時間だし、やっぱり送っていくよ。家ってどこら辺?」
幸村も譲らんのう・・・。
そんな風にされると、俺も浅葱を譲りたくないんじゃが。
好きっていうわけじゃないけどな・・・多分、独占欲?
「えっと・・・」
「浅葱の家は俺の家の近くじゃろ。俺が送っていくきぃ、幸村は1人で帰りんしゃい」
「いいや、俺がこんな時間まで引きとめたんだ。俺が送るのは当たり前だよ」
幸村も独占欲強いの。
やけん、コイツは敵に回したくないんじゃ。
今はいないが、幸村に恋人を紹介したら、奪われそうじゃしな。
「え・・・でも、悪いですし・・・」
「いいよ。最近、物騒だからね」
「勝手に話を進めんでほしいな、幸村」
「仁王くん?幸村くん?」
浅葱が困っとるじゃろ。
それに、普通は家の近いやつが送る方がええ。
幸村は家がま逆じゃし、俺が浅葱を送るんは当たり前だと思うんじゃがのう。
「浅葱さん」「浅葱」
「は、はい?」
「キミはどっちに送ってほしい?」
「おまんはどっちに送ってほしいんじゃ?」