第1章 バレンタイン抹消計画
「だからよ....って研磨聞いてるか?」
焼きそばパンに食らいつきながら研磨に議論する山本
「聞いてるよ....」
この日はバレンタイン
そして山本には良いイメージが全くないのだ
しかし他の面子はそうでもない
黒尾は毎年同学年に三人。下級生に十人以上にチョコを貰っているし夜久も全員合わせて二十人以上からチョコを貰っている
「山本....私教室戻ってもいい?」
「はあ!?何言ってんだよ!」
桐崎が恐る恐る尋ねるが山本は逃がすものかと噛みつき気味に引き止めた
「落ち着けよ。山本」
優しく笑いながら黒尾が山本を宥める
「クロさん!」
「お前の言いたいことも分かるけどよ。ちょっと落ち着けよ」
な?とニヤリと嗤う黒尾に山本は顔を顰めた