第6章 暴走する気持ち…
新幹線がホーム着き
タクシーに乗って昨日聞き出した
ロケ先に向かう…
ドキドキするし
ワクワクするし
ゆうちゃんに会えるのが
嬉しくて仕方がない(笑)
タクシーを降りて
うろうろとゆうちゃんたちを探していると
ある一部分に人だかりが出来ていて
必死に背伸びしたり体を押し込んで
その中を覗きこむとそこには
この3日間
ずっと会いたくて仕方なかった
ゆうちゃんがいた…………
収録の真っ只中みたいで
章ちゃんや渋谷さんとカメラに向かい
話しをしたりする姿を見ると
改めてこの人はアイドルなんだと
実感する…
昔から当たり前のように側にいてくれたから
こんなにもたくさんの人に
囲まれてキラキラしてる姿を見ると
なんだかすごく遠い存在に感じてしまう…
ぼんやりとゆうちゃんを見つめていると
その姿に気付いたのか
章ちゃんが私に向かって
にっこりと笑いかけてくれて
こっそりとゆうちゃんに耳打ちをする…
章ちゃんに耳打ちをされ
私を見たゆうちゃんは一瞬
すごく驚いた顔して…
でもすぐに何事も無かったかのように
アイドルのゆうちゃんに戻る…
分かってたことなのに…
ちゃんと頭では理解していたはずなのに…
どうして私は今
こんなに寂しいんだろう…?
会えなかった時よりも
何だかずっと寂しいや…………(笑)