第1章 変わらない関係…………
横山side
なみと手を繋いだまま
家までの道を歩く…。
なみの手は小さくて冷たい…。
夏でもひんやりと冷たいこの手と
俺はもう15年も繋ぎ続けてるんやな……。
なみ「ゆうちゃん…?
どうしたの…ぼぉーっとして(笑)」
「ん…?別に何でもないよ?
ただ相変わらず冷たい手やなと思って(笑)」
なみ「確かにね(笑)
でも夏場は冷たくて気持ちいいでしょ(笑)?」
そんな言葉と一緒に不意に
俺の頬に触れる小さくて冷たいなみの手に
なぜだか俺のほっぺたは
ぽかぽかと熱を帯びてきて
急いでなみの手をほっぺたから引き離し
「わ…わかったから…はよ帰るぞ?」
慌ててなみに背中を向けた……
何でなんやろう………?
15年間
触れなれたはずの手に
何で俺は顔を赤くしてんの……?
恥ずかしくて
顔見せられへんやんけ(涙)