第3章 未来・・・
4月―
お互いそれぞれの場所で新しいスタートを切った
お互い慣れへん事ばかりでしんどかった
ちょっと慣れた頃には、GWに入ろうとしてた
『GWなんも考えてへんかったなぁー』
大倉「あ、ほんまや。仕事ばっかやったしなぁー。ちょっと遠出でもする?」
『うん。名古屋でも行く?』
大倉「名古屋城?」
『うん。行ったことないし』
大倉「いいよー」
初めての名古屋
せっかくやから泊まりで行った
名古屋城や市内をちょっと歩いて
翌日は、名古屋港水族館
婚前旅行みたい♡
とか言うて、楽しかった
楽しいGWは、すぐに終わった
また慌ただしい日々
仕事に行き、怒られたりしてまたツライ日々
でも、ちょっとずつ慣れて飲み会にも誘われるようになった
ある日、先輩が付き合いのある会社との飲み会があるからとあたしを誘ってきた
先輩「なら絶対いけるから!!」
『いやいやー・・・だってそこの人厳しいんですよね?』
先輩「そうやねーん。でも、かわいい子やったら次のプレゼン成功するかもやし。あかんかっても、そこの人また次頑張ろうって言うてくれて、うまいこと行くように手伝ってくれるし」
『先輩がそこまで言うんやったら・・・』
先輩「じゃー今日頼んどくな!!」
『はい・・・』
社長同士が仲が良くて、プレゼンもお互い助け合って事業を成功させてる感じ
そんな大事な人との飲み会に、入社まだ間もないあたしが行ってもいいんかな・・・
不安のあまり、昼休みに忠義くんに電話をかけた
忠義くんは、大丈夫って言ってくれた
忠義くんの言葉が、何よりもの勇気になる
よし!!気合を入れて午後の仕事を乗り切った