• テキストサイズ

【A3!】皆の監督さん!

第12章 いただけないか(有栖川誉)




「監督、好き…」

「はいはい、真澄くん。学校行ってらっしゃい」


真澄くんは相変わらずだな…
学生組を送り出し、寮の事をする。
今日は1日オフだし色々お手伝いをしよう。

なんて思っていたんだけど、たまたま自室に戻ったら、テーブルに愛しい人からメモが置いてあった。


『今日、暇ならお茶に行こう。バルコニーで待っているよ』


直接言ってくれれば良いのに、可愛いなあ。
そのメモを見て口元が緩む。
メモをテーブルに置いたまま、愛しい人が待っているであろうバルコニーに向かった。


バルコニーに着くと、愛しい人はいつも通り、本を読みながら紅茶を飲んでいた。


「誉さん、お待たせしました」

「いづみくん、女性を待つのも、紳士の嗜みだからね。今日は大丈夫なのかい?」

「はい!1日オフなので、寮の事をしようかなと思ってましたが、支配人に任せようと思います!誉さんとのお茶の方が大事なので!」

「ハッハッハ!いづみくんは本当に面白いね」


さて、と誉さんは読んでいた本に栞を挟み閉じた。
その動作すら、気品があるというか、色っぽいというか…

あまりにもまじまじと見ていた様で、誉さんが私をみて優しく口角を上げた。

/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp