第6章 ヤクザ時々デレ(古市左京)
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左京さんのベッドはとても心地いい。
いいな、低反発…
もそもそと左京さんが私に寄ってきた。
細い、筋肉質の腕を差し出してきたのでありがたく枕にする。
「左京さんの腕枕凄く好きです〜…ちょうどいい高さ…」
「そうか、なら良かった」
「……左京さんって、私だけといる時は凄い優しいですよね」
「なんだ、いじめてほしいのか」
「そういう意味じゃないです…」
差し出してきた腕で、私を抱き寄せる。
耳元で囁いて、お疲れだったのかそのまま寝てしまった。
『いづみ、好きだ。これからも』
もう、ホントずるいな。
私も寝よう。そう思って、目を閉じた。
end