第5章 子供、大人(摂津万里)
.
事を終えて、万里くんは男の子タイムなのかぼーっとしてる。
それをみながら、自分の分と、万里くんの分のホットミルクを作る。
「…あー?監督ちゃん何作ってんの?」
「ホットミルクだよ、あ、コーヒーとかが良かった?」
「監督ちゃんが作ったなら何でも、カレー以外なら」
「何それカレー差別」
万里くんの分は差し出して、自分の分のホットミルクを飲む。
分量を間違えたらしく、激甘になってしまった。
きっと万里くんのはもっと甘い。
塩と間違えないだけマシか。
臣くんに今度ホットミルクのコツ教わろう…
「甘ッ!?」
「ごめん入れすぎた」
「はー!?…もー、監督ちゃんには敵わねぇわ色々…」
「ふふ、…ねえ、その、監督ちゃんってやめない?」
「え、いいの?いづみ」
不意打ちをくらって顔がカッと熱くなる。
それを見て万里くんがホットミルクを吹き出した。
2人で慌ててそれを拭く。
.