第17章 ましゅまろ○○(御影密)
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では、2人ともおやすみ。と誉さんは
談話室を出て言った。
私と密さん以外誰もいなく、静寂が訪れる。
密さんの寝息も、聞こえたり聞こえなかったり。
時計を見ると1時半。
密さんの体温が心地よくてうとうとする。
寝やすい体勢になろうともそもそと動くと
密さんから少し小さな唸り声が聞こえた。
「あ、密さんすみません…起こしちゃいました?」
「…んーん、マシュマロ…」
「マシュマロですね、わかりました」
誉さんから託されたマシュマロを取り
密さんの口に運ぼうと思った途端、
「……それじゃない」
私はびっくりした。
誉さんがマシュマロの種類を間違えた…!?
だからもしかしてマシュマロを口に入れてもらっても
動かなかったのか!?
たしかに、いつもならマシュマロ3〜5個で動く
密さんが今日は動かない…これは事件です誉さん!
なんて考えたら、顔に出ていたらしく
密さんがフッと微笑んだ。
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