第15章 曇りなきビビリ(皇天馬)
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私の部屋にきた天馬くんは
いつも以上にソワソワしている。
ある意味新鮮かもしれない……
そう思ったら、ふっと笑いがこみ上げてきて口角が上がる。
それを見た天馬くんはすかさず私を怒る。
「何笑ってるんだ!人の気も知らないで!」
「ふふ、なんだか見慣れない天馬くんがいて、可愛いからつい…」
「……男に可愛いは、無いだろ」
そう言ってしゅん、としてしまった。
さすがに悪い事をしたな。
天馬くん、と言って近くに寄ると、途端目の前に天馬くんが現れて。
「ふん、今の監督の方が可愛い顔してるじゃないか」
何事もなかったかのようにキスをされた。
ぶわっと顔に熱が上がるのが分かる。
多分、今私の顔は最高に赤いに違いない。
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