第34章 びたーちょこ
俺の大好きな柔らかいニノの声。
酔ってなんかいないつもりだったのに頭が身体がフワフワしてきた。
「ニノ・・俺さ・・」
俺はどうしたいんだ。自分の気持ちをさらけ出してニノに迷惑を掛けるだけじゃないか。
N 「翔さん?もしかして泣いてるの?」
いつの間にか俺は嗚咽を漏らしていた。
「ぐすっぐすっ・・にのぉ」
N 「翔さん?今どこ?教えて?」
俺なんかに優しくしないで。勘違いしちゃうから。
「ごめん・・大丈夫・・ごめんね」
俺は静かに電話を切った。
何やってるんだろ。ゴメンねニノ。