第14章 ゆらゆら
【ここに居て】
A side
♪♪プルルル プルルル♪♪
そろそろ寝ようかと支度を済ませた頃
携帯電話が着信を知らせる
名前を見ると俺の恋人・・翔ちゃんから
「もしもし翔ちゃん?どしたの?」
確か今日は番組共演者との飲み会って言ってたはず
S 「ましゃきくーん!お迎えきーてー!」
「すごい酔ってるじゃん。タクシー呼んでないの?」
S 「・・ましゃきは・・俺に会いたくないの?」
やけに甘えてくる翔ちゃん。
そんな翔ちゃんに甘い俺。
何だかんだ言って車を飛ばし迎えに行く。
S 「ましゃき!!来てくれた!!」
助手席に乗り込みながらニコニコする翔ちゃん。
さてと・・どうしてここまで酔っ払ってるのか聞き出さなきゃね。
「翔ちゃん今日は楽しかった?」
S 「・・・。」
チュッ。頬に1つキスをする。
「翔ちゃん?」
翔ちゃんは唇を尖らせながら
S 「最近の雅紀は色っぽいって、雅紀になら抱かれてもいいとか俺に言うんだよ・・
俺の雅紀なのに」
「今日一緒に飲んでたのって一緒にMCやってるあの人でしょ?翔ちゃんさ、からかわれたんだよ。あの人は俺達が付き合ってるの知ってるんだよ。
翔ちゃんが俺を見てる目でわかったんだって。ちゃんと応援してくれてるんだよ」
目を真ん丸にして俺を見つめる翔ちゃん。