第13章 There you when I looked back
『そう…ですよね…。
俺だって… 分かってます。 あなたに
恨みもったって。仕方ない事くらい…』
『知念…?』
『だけど…俺たち家族の人生は……
確実に……あんたん家の兄さんに壊されたんだ。
こうでもしないと……俺は……
あんたの家で俺が死ねば……』
そう言って知念はナイフを取り出すとそれを自分の首筋に当てて涙の目で睨み付けてくる。
『やめろ。 知念…!』
そう言うより先に飛びつくように知念を強く抱きしめた。
『だったら……死んだつもりでこれからの人生やり直そうよ
俺が代わりに幸せにしてやるから……』
『は? ……っなに……言って …んの?』