第13章 There you when I looked back

【和也side】




『お前、何やってる』



酔いさましの水を持って、ベッドの
上で
飛び跳ねている知念をしばし唖然と
眺めた。



『はぁ～…』




やっぱり医者の息子は違いますね～と
また部屋をぐるりと歩きながら言う
知念を眺めてため息をはくと、
壁に寄りかかるようにして
頭をクシャクシャとかきむしった。





『なぁ。　　知念。



お前何か、家の病院に恨みでも
あるのか？』






そう言ってまた小さく息をはいた。