第9章 One man fault another lesson
兄さんは、上の2人は10以上年が
離れていて俺が小学生の頃には
医者になっていて
まあそれでも俺が赤ちゃんの頃は
年が離れた弟は可愛くてかなり
可愛がってくれていたらしいけど。
『ただいま~。 』
『おかえりなさい。 お夕飯
出来てますけど、どうされますか?』
家に帰ると迎えてくれるのはお手伝い
の重田さんだけだ。
『雅紀兄貴帰ってきてる?
尚ちゃんの事話あるから兄貴の
部屋に持ってきてくれる?』
尚ちゃんっていうのは雅紀兄ちゃん
の同級生の尚哉の事。
もう高校生の頃からずっと入退院を
繰り返して
本当は兄貴と同じ大学に行きた
かったし、兄貴よりも誰より成績
も良かったんだ。