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とろけるチョコレート【気象系BL】

第8章 I knew it only after I lost.


俺は、風呂に入ってシャワーで溢れる
涙を流し続けた。




『お願い…  お願いだから


杏樹を奪わないで……


他に何もいらないから




杏樹を助けて……』





両親が事故で亡くなった時、まだ
杏樹はまだ赤ちゃんだった。



2人の葬儀の日、自分たちには子供
が出来ないからどうしても俺たち
2人は引き取らせて欲しいと言って
叔母さん夫婦の所で


不自由することもなく俺も学校も通わせ
てもらえたし

杏樹にとっては叔母さん夫婦が
本当の両親と同じだと思う。





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