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とろけるチョコレート【気象系BL】
第8章 I knew it only after I lost.
【潤side】
神様はどうして何度も罰を与える
のだろうか…。
そういえば、両親の葬儀の日も
こんなどんよりとした、まるで気持ち
が現れたような天気だったっけ。
『杏樹の事なんだけどね…
もう長くはない……らしいの。』
そう言っておばさんは俺の前で
俺より先に泣いては駄目だと、必死に
唇を噛み締めていた。
その日は杏樹が10才の、バレンタイン。
俺は、手作りのチョコレートをお見舞
いに持って行った。
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