第5章 think of him from far away.
【和也side】
どのくらいの
時間がたったのだろうか…
目が覚めてそっとまぶたをあけると、
俺を抱きしめる形で潤さんがスースーと
寝息をたてている。
ー 俺…… ホントに
潤さんと しちゃったんだ……。 ー
思い出して俺は布団をかぶって
反対向きに寝返りをうつ。
『和也くん。 起きてたの?
体…大丈夫?』
そう言って潤が起きて俺の髪をクシャ
っとなでて振り向かせる。
『はい。 大丈夫です…。
さっき目が覚めたとこです。』
そう言って俺はまた布団にもぐろうとする。