第2章 Like chocolate melting away.
『…この写真って。』
二宮はそうつぶやいた。
『…ああ。 それ俺が写した家族写真。
両親と、真ん中のが杏樹。
可愛いだろ?』
『はい。 ……あの……』
『アハハ…。
和也くん。 そんなに恐縮しないで大丈夫だよ。
何でも聞いて。
両親はもう俺たちが小さい頃に事故で
亡くなっててね…
俺が成人するまでは、叔母さんの
ところで生活してたんだ。
まぁ、とりあえず紅茶が冷めないうち
にケーキ食べよう。』
俺はそう言って二宮をソファーに座らせ
ケーキを食べた。