第1章 I met you, and I changed.
お金は、とりあえず手持ちと
自分の貯金の分だけ。
そこそこあるがすぐに仕事もみつかる
か分からないし、無駄遣いは禁物だ。
ーけどまぁ でもこれからの
景気づけにこれくらいいいよなー
『特別に1つ 試食どうぞ。』
俺が悩んでいると彼はそう言って
トリュフに使っているという
チョコレートをひとかけら出してきて
くれた。
『え…。 ありがとうございます。
いただきます。』
はい。と彼は俺を見て嬉しそうに
優しく微笑む。
『…っうまっ!! 何これっ』
思わずのけぞる美味さ。
迷う気持ちは一気に吹き飛び俺は
トリュフを購入し、ホテルへと向かった。