第17章 On love in selfishness
その後………。
無事よりを戻した智兄さんと知念の二人は仲良く手を握って帰って行った。
『お店で待ってるって…………。 そのチョコレートにも凄い想いこもってるな。
良かったな和也。 今度は幸せになれよ?』
そう言って去って行った扉を しばらく放心して見つめていたが、また溢れでた涙をぬぐって部屋に戻るとチョコレートの箱を開けてみる。
『はぁ………美味しい…… 早く会いたいよ……』
父親からの手回しでの事だと分かっていたけど……、それでもあのあとドイツに行った話を聞いてもう日本にも戻って来ないかもしれないと思っていたし、
まさかずっと忘れずに想っていてくれてくれたなんて……