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A3!【短編】

第1章 怪我【佐久間咲也】


『あ、咲也くん』

買い物を終えてMANKAI寮に戻ると、
丁度咲夜くんと一緒になった。

咲「カントク!買い物ですか?」

『うん。咲也くんは今帰り?』

咲「はい!」

いつものように元気な彼を見て、
自然と顔がほころぶ。

咲「カントク、どうぞ―――っ!」

『咲也くん!!??』

玄関のドアに手をかけ、
開けようとした咲也くんの顔が歪んだ。

咲「な、なんでもないです・・・!!
ちょっと指がつっただけです!!」

『そう・・・。でも、中で一応見せて』

咲「はい」

咲也くんは返事をしながら
反対の手で扉を開けてくれた。

『ありがとう』

咲「どういたしまして」

力のない微笑みだった。


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