第13章 要望を聞いていく
次の隊士さんの元に着くと…
見た事がある隊士さんだった。
河村
「ど…どうも…佐藤さん…
俺のこと覚えてます?ほら書記の……」
みわ
「河村さんですよね。はい、覚えてますよ…あの大丈夫ですか?」
書記と河村さんが言った瞬間…
凄く稽古場が騒めく。
河村
「あの……ずっと気になっているんですが……CとDどっちなんですか…
それが分かれば……元気になれそうです…」
静まる稽古場
(え?なんで、皆さん静かになるの??)
みわ
「あの…それは秘密って言うか……」
河村
「( ´˙口˙` )ゔっ!!!!」
私の返答を聞くと、
胸を抑えて急に苦しみ始める河村さん。
隊士
「か、河村ーーーッ!!」←河村の左隣
隊士
「大変だーー!このままじゃ…河村が死んじまう!!!」←河村の右隣
隊士さん達が私を見る。
(言わなきゃ死んじゃうとか…おかしいよっ…
でも河村さん苦しそうだし……)
みわ
「分かりました……」
私は河村さんの耳に口を近づけ小さな声で教えた。
河村
「(*◯ω◯*)」
河村さんの発作は治り…ポカンとしながら仰向けで大人しくなった。
隊士
「え!?なんつった!?河村!!佐藤さんなんつった!?」
隊士
「なに静かになってんだよ!!答えろって!!」
隊士さんから責められている河村さんをそのままにして、
次の隊士の所に向かう。
みわ
「大丈夫ですか……ってあれ?鮎川くん!!」
寺子屋時代の同級生の鮎川君だった。
鮎川
「佐藤…久しぶりだな…」
また稽古場が静かになる。
みわ
「真選組に入隊してたんだね…昔から運動神経良かったから納得かも。」
鮎川
「はは…でもこのザマだ……」
みわ
「仕方ないよ…」
鮎川
「悪いけど背中さすってくれないか……」
みわ
「はい…」
横向きで寝ている鮎川くんの背中をさする