第13章 要望を聞いていく
稽古場にやってくると、
ざっとみて20人弱の隊士さん達がうなされていた。
みわ
「た、大変…」
私は手前の隊士さんから声をかけていく。
みわ
「大丈夫ですか…何か飲みものでも持って来ましょうか?」
隊士
「あ……佐藤さん……////
水…水が飲みたいです……」
みわ
「はい、お水ですね…ちょっと待ってて下さいね。」
私はメモ帳にメモして、
次の隊士さんの元へ向かう。
さっきまで静かだった稽古場にヒソヒソ声が飛び交う
(みなさん…苦しいみたい…)
みわ
「大丈夫ですか…」
次の隊士さんに話しかける。
隊士
「俺の為に手を握って笑ってください…///」
(え?笑って??…あ…私きっと険しい顔してるんだ…)
私は隊士さんの手を握りニコニコする。
みわ
「大丈夫ですよ…きっと直ぐによくなりますから……」
隊士
「ありがとう…なんか元気出て来たよ…///」
隊士
「下の息子がだろ?」←横に寝ていた隊士がからかう
隊士
「ちげーよ!!」
私は次の隊士さんの元にいく。
みわ
「大丈夫ですか?」
この隊士さんは他の隊士さんより元気がなくグッタリしている。
隊士
「…昨日…娘の誕生日だったのに…帰れなかったからきっと悲しんでる……」
隊士さんは悲しそうに話す。
空気を読んでかヒソヒソ声がやむ。
みわ
「…それは心配ですね…何か私にできる事は……」
隊士
「とうちゃんは少し風邪ひいちまって暫く戻れないけど…
戻ったら誕生日パーティーしようなって……伝えてくれませんか?」
みわ
「はい…必ず伝えますから…ゆっくり休んでくださいね。」
私は隊士さんから自宅の住所を教えてもらった。
そして次の隊士さんに向かおうとしたら、
またヒソヒソ声がそこらじゅうから聞こえてくる。