第10章 稲山淳二
作業場へのんびり歩いていると突き当たりの方で赤い着物を着た何者かがこっちを見て立っている。
みわ
「誰?」
気になって自然と其方に向かって歩み出そうとすると
みわ
「(´⊙ω⊙`)」
斉藤さんが私の前に立ち塞がった。
斉藤
「……」
斉藤さんはジッと私を見つめる
みわ
「あの…」
斉藤
「 … 」
斉藤さんは何も言わずに私の手首を掴んで歩き出す。
みわ
「あの…」
斉藤
「…」
大広間とは反対方向へ私を引っ張っていく。
みわ
「?」
黙ってついていく。
暫く歩いくと洗濯場に着いた
斉藤
「 … 」
ノート【続き一緒にしようか】
みわ
「え!?でも…斉藤さん…稲山さんの怪談始まっちゃいますよ??」
斉藤
「…」
ノート【別にいい。】
(……気を使わせちゃったな……)
みわ
「ありがとうございます…えとそれじゃあ……
そこの大量に乾いたトランクスとボクサーパンツとブリーフを
分けてカゴに入れてくれますか?
私はシャツを畳みますね。」
斉藤
「…」
ノート【わかった。】
斉藤さんと座りながら作業を始める。
斉藤
「……」
黙々と仕分けている斉藤さん。
みわ
「ふふっ…」
斉藤
「…?」
ノート【どうかした?】
みわ
「いえ…普段とのギャップが素敵だなって……
斉藤さんきっと良い旦那さんになりますね!」
斉藤
「…///」
照れる斉藤さんがすごく可愛らしい。
斉藤
「…」
ノート【いつもこれ1人でしてるの?】
みわ
「はい、仕事ですから。」
斉藤
「…」
ノート【ありがとう…】
みわ
「……どういたしまして……(*´ω`*)」
斉藤さんは下着の仕分けが済むと
私と一緒にシャツを一生懸命畳をでくれ、
早く仕事が終わった。