第47章 私は沖田さんで沖田さんが私!?パニック!
そしてまた屯所へ向かって走っていると、
「総悟兄ちゃん!総悟兄ちゃんだ!!」
7、8歳くらいの子供達が群がってきた。
みわ
「ん?」
「総悟兄ちゃん!!助けて!!」
みわ
「え!?」
私は子供達に手を引かれて…
とある巨木の前に連れて来られた
「仔猫が降りて来れなくなっちゃったんだ!
助けてやってよ!総悟兄ちゃん!」
(いくら身体が沖田さんでも木登りは……)
「お願い総悟兄ちゃん!!」
(沖田さん…子供達に好かれているのね……)
私は子供達のすがるような…
そんな必死な姿に耐えられなくなり木登りを始める。
(木登りなんて…寺子屋以来だなぁ…)
身体が沖田さんだったのが不幸中の幸いで、
すんなり登って仔猫を回収した。
みわ
「はい、どうぞ。」
手前の男の子に手渡す。
「ありがとう!総悟兄ちゃん!!」
みわ
「もう陽が落ちそうだから早めに帰るんだよ!」
「はーい!!」
子供達は何処かへ走っていってしまった。
(私も…急がなきゃ!!)
屯所へ急ぐ