第38章 初対面
菜種
「終さまー、待ってーー!私もご一緒に!!」
菜種さんが私の背中を押して無理矢理
終さんの横を奪った。
(赤ちゃん!!)
背中を押された時に転びそうになったけど、
なんとか踏ん張って転ばずに済んだ。
みわ
「………」
(危なかった……)
終
「大丈夫?」
心配して声をかけてくれた終さんだけど…
乱暴した菜種さんを責めたりしない。
みわ
「はい…大丈夫ですよ。」
菜種
「……早く行きましょう!寒くて寒くて。」
菜種さんは終さんに凄く甘えている。
それを微妙な気持ちで見ているわたし…
(女の嫉妬は醜いよね……
大丈夫大丈夫…私を嫁って言ってくれた人じゃない…)
私は2人の後をトボトボ歩く