第34章 しんしんと雪が降る夜は…
終さんは手を止め心配そうに私の顔を覗いてくる
みわ
「その…あの……」
私は下腹部を手でおさえる
斉藤
「……」
終さんは何も言わず、
私の下腹部をおさえている手を優しく退けると、
下腹部にかかってきた長襦袢も脱がした。
みわ
「……あの……」
傷跡が露わになる
斉藤
「……これ…見せたくなかったの?」
みわ
「……はい…思い出させちゃうと思って……」
終さんは私の下腹部の傷跡にそっと触れる
斉藤
「忘れちゃいけない事だから…俺は眼を逸らさないよ…」
終さんはそう言うと傷跡を舐めた
みわ
「……ッ」