第28章 お使いデート 前半
歩きながらのお喋りが始まる
みわ
「松平さまはどんなお茶菓子がお好きでしょうか?」
斉藤
「残念だけど好みは分からない…
でもあれなんてどうかな…いつかの真選組ソーセージとか?…クスクス…」
みわ
「まだそれ覚えてたんですか!!もう忘れてください(´;ω;`)」
斉藤
「うん…分かった…クスクス…」
(分かってないよ、絶対に!もぅ!!)
プンプンしながら歌舞伎町をゆっくり歩いていると、
前方から男性だけど女性の姿をした人達が歩いてくる。
?
「でしょう!?もうアタイビックリでぇ〜イヤァ〜ン!って
叫んじゃったのよぉん!!」
その人達とすれ違った瞬間…
"ポト…"
終さんと同じ髪の毛の色をしたお姉さんがハンカチを落とした。
みわ
「あっ、大変ハンカチが…」
ハンカチを落とした事に気付かないお姉さん
私はハンカチを拾う
みわ
「終さん、ちょっと待っててください…渡してくるんで。」
斉藤
「だめ…俺が渡して来るからここで待ってて。」
私の手からハンカチをさらう終さん
みわ
「でも終さん…わたし以外の人とは……」
斉藤
「変わる…って言ったでしょ…いいからみてて…」
みわ
「は、はい…」
(大丈夫かな?)
終さんはお姉さんの方へ歩いていく。
私は固唾を飲んで見守る…