第28章 お使いデート 前半
斉藤
「?」
私がずっと横顔を見ていたから終さんが不思議そうに
私の方に振り向いた。
斉藤
「どうしたの。もしかして傷口痛む?」
私を心配して歩みを止める終さん。
みわ
「いぇ……その……なんでもないです。」
斉藤
「……甘えて良いって言ったこと覚えてるかな…
一緒に居る時くらい
アンタの好きなように俺を使ってもらって構わないよ」
終さんより背の低い私の目線まで姿勢を低くして
語りかけるように話してくれる。
みわ
「…///」
(恥ずかしいよぉ〜)
斉藤
「ほら言ってごらん」
終さんの綺麗な緋色の目が私を見つめる
みわ
「…あの……」
斉藤
「?」
みわ
「お使い終わっても…今日は一緒に居てくれませんか……」