第4章 牢獄の番人
みわ
「着替え終わりました…」
隊士
「斉藤隊長に感謝すんだな!!」
(なんでこの人は叫んでばっかりなんだろ…もう…)
アフロ
「………」
相変わらずアフロヘアーの人は無言で私を見ているだけ。
隊士A
「女……俺は拷問部屋を仕切る瀬戸 鉄だ。
これから痛い痛〜い付き合いになるな!楽しみだねぇ〜
女の拷問なんざ初めてだからワクワクするぜ……」
瀬戸 鉄と名乗る隊士は私をゴミを見るような目で見てくる。
瀬戸
「そうだ忘れるとこだった…その着物と所持品をこっちに渡しな。」
(所持品?……あっ!そっか!!女中ノートと支給されたケータイを見せれば誤解なんて直ぐに溶けるよね?)
畳んだ着物を持ち上げながら、
周りを見る。
みわ
「あれ!!?無い!」
瀬戸
「うっせーな!!なんだよ!!何が無いんだよ!!」
みわ
「あの…」
話そうとした時、
"バタバタバタバタバタバタ"
アフロ隊長が早足で牢棟から出て行ってしまった。
(唯一、私に優しくしてくれた人だったのに!行かないでぇー!)
瀬戸
「……ほら!その着物だけでも良いからよこせ!」
私はノートとケータイの事が言えないまま
着物を瀬戸さんに手渡しをすると
牢の隅に座った。