第23章 白いエリート
拒む私を動揺もせずに見つめてくる終さん。
斉藤
「そう言われても仕方ない…でもどうしても話したい事がある」
終さんは一歩一歩…私との距離を縮めてくる。
みわ
「わかりました…聞きます…でもそれ以上は近づかないでください」」
もうこれ以上私を傷つけて欲しくない。
斉藤
「分かった。……ここからでもちゃんと聞こえる?」
私は頷く
周りの騒めきでそんなに大きな声では聞こえないけど、
聞き取れないくらいではない…
斉藤
「アンタを抱く時に自分の中で決めた事があった…。
抱くからには絶対に大切にするんだって。」
みわ
「…はい」
斉藤
「まだ先の事かも知れないけど一緒になれたら…いや…なれるように努力する」
みわ
「…はい」
斉藤
「俺はアンタを必ず幸せにするから信じて欲しい…
だから…今…目の前で起きていること全ていっときの事だと流して欲しい」
眼鏡の奥の終さんの目は真剣だった。
みわ
「…終さん……」
斉藤
「沖田に昨日怒られた…」
(昨日あんな体勢でいたのは怒られていたのね…)
斉藤
「このまま可哀想な事するならいくら終兄さんでも許さねィって…」
みわ
「…沖田さんがそんは事を……」
斉藤
「本当にすまなかった」
(申し訳なさそうに謝る終さん)
みわ
「わたし待ってます…
でもあんまり長く待ってるとお婆ちゃんになっちゃうから、
早めにお願いしますね!…ふふっ///」
斉藤
「分かってる////」
みわ
「それより佐田さんにお見合いパーティー来てる事を知られたら大変ですよ?」
斉藤
「うん、そうだね。」
みわ
「気をつけて帰ってくださいね。」
斉藤
「アンタは?」
みわ
「一応最後までいろって言われてて…」
斉藤
「そうなんだ…」