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真選組三番隊隊長斉藤終と女中のラブストーリー

第23章 白いエリート





お見合い会場に着くと人…人…人で凄く混雑していた。





見慣れた隊服を着た人や、




見たことのない制服を着ている人……




幕府のお見合いパーティーなんだと一目見れば分かるくらいだ。







みわ
「あれ?」







あまりの人の多さにキョロキョロして歩いていたら





瀬戸さんや一緒に着た隊士さんとはぐれてしまっていた。







みわ
「どうしよう…」







急に不安になってきた。








「どうしたの」







そんな私に、

真選組隊士の制服(ホワイトバージョン)を着て

仮面を付けた男の人が話しかけてきてくれた。







みわ
「……あの…知り合いと来たのですがはぐれてしまって…」








「それは大変だ…けどここで知り合いを捜すのは骨が折れますね」







会場をぐるっと見渡す男の人。







みわ
「そうですよね…」







(こんな広い会場の中でたった1人…

男の人に自分から話しかける勇気もないし……

帰りたいなぁ〜)







そんな事を考える。








「そんな不安そうな顔しないで。大丈夫一緒に居てあげるから。」







そう言うと男は仮面を取った







みわ
「!?」











仮面を取ったその人は…



私がよく知っている人だった。







みわ
「終さん!!?」







アフロのカツラを被ってない終さんだった。

変装のつもりなのか、

片方の髪の毛を耳にかけ左目の下に小さなホクロを添え黒縁までかけていた。




(よーーく、見ないと終さんだって分からないかも……)




出来る男に変身した終さん。







斉藤
「アンタと話したくて来た。

見合いの邪魔はしないから少しだけ話を聞いてくれないか」







みわ
「……」







正直迷ってしまう。



この前の夜のように私はショックを受けたくないから…



話したい話したいと言われて…



その気になって悲しい想いはもう懲り懲りだ。







みわ
「…嫌です…すみません…」







私は終さんを拒んだ







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