第19章 大きな栗の木の下で
おばちゃんC
「あんなとこに立たれたら配膳の邪魔だからさ、
みわちゃん声かけてくれるかい?」
(き、気まずい…)
みわ
「いぇ、私は栗の皮むきを……」
おばちゃんC
「もう少しで終わるからここは任せて…ほら!」
おばちゃんは私の背中をポンポンした。
私はおばちゃんには逆らえないので、
席を立つとカウンター越しに対面になるかたちで話しかけた。
みわ
「どうしたんですか?」
終
ノート【いつから給事のお姉さんになったの】
みわ
「あ…いえ…お手伝いしてるだけで……」
終
ノート【手伝い、いつ終わる?】
みわ
「えっと…20時には終わると思うけど…」
終
ノート【頼みたい事があるから終わったら部屋に来てくれない?】
みわ
「はい…」
(頼みたいこと?)
それを伝えたかったのか終さんは、
それだけを私に伝えると去った。