第3章 勉強
「ふぁ……。おはよ」
私はリビングに行くなり酔って寝ているお姉ちゃんにカバーをかけた。
「ん……ゆ、ゆり…?」
「お姉ちゃん。寝てていいよ。疲れてるんでしょ?朝ご飯は私がつくってるから」
「ゆり……気つかわなくていいよ。家族なんだし!朝ご飯は私がきちんとつくる!!そう決めたからね」
気つかってんのはお姉ちゃんなのに……。
「いいよ!!私が作る!てゆうか作りたいっ!」
「んまぁ…ゆりがそういうなら、ねぇ」
「ありがとうっ!」
私は自分が得意で亡くなった母に教えてもらった特製ハンバーグをつくった。
「どーぞ。美味しいかわかんないけど」
パクッ
「んー!!!!!!!さすがママ似のゆり♪めちゃくちゃうまいよっ!」
「ほんと?お母さんにあの秘密の調味料を足したら美味しいハンバーグが作れるって教えてもらったんだよ?だからなのかなー♪」
ピンポーン
やばばばばばばばばっ!!
お姉ちゃんに鬼怒川のこと話忘れてた!
「あー!お姉ちゃん、私もう学校行かなくちゃ!岬も雄ちゃんも外で待ってるし!!」
ここはなんとか誤魔化す!
「あれー?珍しいわね。いつもはどこかで合流するのに今日は迎えに来るなんて」
「う、うんっ。ちょっといろいろと事情があって」
「そっか!じゃあ、いってらっしゃい」
「うん。」
チュッ
またほっぺにチューですか。直してよ〜。