第2章 放課後
-----放課後-----
「おーい。ゆりは〜、一緒に帰ろうぜ」
「うんっ!!!帰ろ!かえ………ごめん。今日は無理。ちょっと用事できちゃってダッシュで帰んなきゃなんなくて。今日は岬と帰っててくれる??」
つい、いつものノリで……。今日は鬼怒川蓮と帰るんだった…。
「おー。わかった」
私はダッシュで校門まで走った。
「遅かったな」
「え?あーうん。ごめん」
「おう。ほらよ、」
「え…??」
手???どうしたんだろ…??
「繋ご?」
「えっ。あ…うん///」
鬼怒川蓮が普段使わなそーな言葉。私に向けられると少しドキッとする。
「なに?真っ赤な顔してんの??俺に惚れたとか??ぷっ」
うっ…うざ!!何こいつ……もしかして…Sなわけ??
「んなわけないでしょ!!!誰があんたみたいなクズに惚れるのよっ!!」
すると………一瞬悲しそうな顔をした鬼怒川蓮。
「鬼怒川……蓮?ごめん。なんかちょっと言い過ぎた」
「ふふっ。まじおもれぇわお前。ていうか、フルネームやめてくんない?」
「えっ?………じゃあなんて呼べばいいのよ?」