第1章 理想
私は高校2年生、17歳の山蕗ゆりは。私は理想の恋を夢見てます!私の理想は、いつでも優しく守ってくれてお金持ちで、ちょー素敵な人!!!!!なんていうのが、私の理想なの!
「はぁ…理想の人、見つかんないなぁ」
「もぉ!ゆりは。またため息?そういうのよくないと思うよ?」
「岬ぃ〜。岬はいいよね〜。彼氏いるしさ」
この子は神崎岬(コウザキミサキ)
私と同じ17歳、高校2年生。超美人でモテモテ。でも、岬には彼氏がいる。大学生の彼氏なんだって。
「そぉ?ゆりはだって可愛いんだから自信もったらどう?あんたも意外とモテるし」
「はぁ?モテる?わけわかんないよ。私なんて、クラスで笑われてるんだよ?」
「あー。まぁね。あんた面白いもん。いっつも漫才的なこと言うっしょ?」
「うるさい。別にそんなんで笑われても全然嬉しくないんだけど?」
「いや、それは私に言われても困るよ」