第10章 ずっと傍に
他愛のない話をしながら朝食を済ませ、食器を片付けようと立ち上がれば薬研に止められた
「あ、片付けは俺がやっておくから」
『え?いいの?』
「あぁ、だから今日も仕事頑張ってこい」
そう言いながら私の傍に来る薬研
そして頭を優しく撫でてくれる
『ありがとう薬研…じゃあ行ってくるね?』
「おう、気をつけてな?」
私は身支度を整え、薬研に玄関まで見送られる
『あ、そうだ。これ、何かあった時のためにお金置いていくね!』
私は薬研に少しのお小遣いを手渡した
「いいのか?」
『もちろん!あ、後……これも』
私はポケットから合鍵を出せば薬研に渡した
「…ありがとな、名前。んじゃ、行ってらっしゃい、帰り待ってるからな」
そう言いながら薬研は私にキスを落とした
『……えへへ、ありがと…早く帰ってくるね!』
そうして、私は仕事へと向かった